4月6日のこと

僕の人生の中で、一番自分が情けなく思えた日だったと思う。
親戚中を回り、頭を下げ続けた。

3月10日、大学の成績発表があり、そこで僕の留年が決まった。
4月6日はそのことを親戚に直接伝えに行った日だ。

叔父から「社会に出ても落ちこぼれる」と言われた。
叔母があんなに憐れみを込めた目をしているのを初めて見た。

この日のことは忘れない。